テンプスタッフに登録して派遣の仕事を始めたいけど、ちゃんと仕事を紹介してもらえるかな?
派遣スタッフの登録をしても、ずっと仕事の紹介を受けられない状態にならないか不安。
テンプスタッフの悪い評判や口コミを目にするため、登録して後悔しないか不安。
本記事を読むと、このような不安を解消して以下のようなことを理解できます。
- テンプスタッフについて挙げられている、確かな評判がわかる
- テンプスタッフに登録するメリットとデメリットがわかる
- テンプスタッフに登録して、仕事を紹介してもらえるコツがわかる
私はテンプスタッフ、正式にはパーソルテンプスタッフ株式会社の派遣スタッフとして4年半働き、合計5か所の派遣先企業で勤務しました。
仕事の紹介を受けられたことだけでなく、見送りになったこともあります。
長く働けた職場もあれば、短い期間で引き上げた職場もあります。
またテンプスタッフで働く前に、他の派遣会社で何社も勤務してきました。
つまりテンプスタッフの中身を理解している上で、他の派遣会社と比較した感想を伝えることも可能です。
この記事を読むことで、テンプスタッフで実際に働いた人から“生の声”を聴くことができます。
そして記事を読み終える頃には、 “テンプスタッフでの働き方”を理解できるでしょう。
テンプスタッフの評判はどう?【良い評判・悪い評判】
何事も、試してみる前に評判や口コミは気になるところでしょう。
テンプスタッフに関する評判は、インターネット上で数多く見かけます。
評判自体は良いものと悪いものの両方が見受けられますが、そのどちらもある程度事実が書かれている印象があります。
また私が実際に見ていないことについては想像の範囲となりますが、「確かにそんなこともあり得るだろうなぁ」と思えるものが多いです。
ただし、信用できる情報なのかわかりません。
そこで今回は、テンプスタッフの公式サイトで見かけた利用者(派遣スタッフ)の声など、 “確かな情報”に限って紹介します。
テンプスタッフの良い評判
まずはテンプスタッフの良い評判を紹介します。
以下のコメントは、テンプスタッフの公式ホームページから引用したものです。
スタッフの声 私の希望はもちろん、強みを活かした仕事を紹介してくれた! |
ライフスタイルの希望やスタッフの性格に合う仕事を紹介してもらえたとのこと。
スタッフへのヒアリングを詳しく行っていて、希望に応えられるほど多くの案件を備えていることから実現できたということでしょう。
スタッフの声 的確なアドバイスで、はじめての転職も安心できた! |
こちらもスタッフへのヒアリングがていねいに行われた上で、希望条件を一緒に探り転職活動のアドバイスをしていた様子が思い浮かびます。
テンプスタッフの悪い評判
SNSなども含めて、 “信頼できる確かな情報源”の中では、テンプスタッフに関する悪い評判は見当たりませんでした。
そこで参考までに、私がテンプスタッフで働いていた時に、同じくテンプスタッフに所属して一緒に働いていた同僚から聞いていた話を紹介します。
同僚によると、派遣先企業との顔合わせ面談(就業する前に行う、いわゆる面接)の際に、営業担当者が遅刻してきたとのことでした。
同僚が不満げに、「社会人としてなっていない」と言っていたのを覚えています。
確かに勤務初日の各派遣企業のスタッフや営業担当者が集合する際にも、同じ営業担当者が遅刻していたのは、私も目にしています。
テンプスタッフに登録するメリット、デメリット
続いて、私が実際に派遣スタッフとして勤務してきて見えたテンプスタッフの良し悪しを、派遣登録するメリットとデメリットに分けて紹介します。
何の忖度もない、肌で感じたありのままの感想です。
テンプスタッフを知るための参考にしてみてください。
【メリット1】フォローが良い
テンプスタッフは、基本的に他社と比べてフォローが良いです。
スタッフ一人一人に耳を傾けて寄り添えるよう、一つの派遣先企業に対して複数名の社員が担当しているからです。
就業を開始すると、原則としてスタッフの相談役となる「コーディネーター」と、スタッフの声をくみ取って派遣先企業に声を届けて調整する「営業担当者」がついてくれます。
※ただし2名体制でフォローするかどうかは、テンプスタッフ社内の部署にもよる。
私の経験上、対応の良いコーディネーターが担当していると、一か月に一回やスタッフの希望する度に、面談を行ってスタッフ個々の就業状況などを聞き出します。
そして良いコーディネーターであれば、スタッフの話にしっかりと耳を傾けて、可能な限り尽力してくれます。
“親切”という言葉の意味を、改めて理解しました。
このように何か困りごとがあれば、派遣先の企業に要望を伝えたり改善策を提案するなど対応してもらえるでしょう。
【メリット2】スキルアップを支援する制度が充実している
テンプスタッフの大きなメリットであり特徴は、スキルアップを支援する制度が充実していることです。
このスキルアップ支援制度がなぜ良いのかと言うと、単にその場限りの仕事にとどまらず、そもそも雇用形態に関係なく実務で活かせる、有料級の講座を無料で(※有料の講座もある)学習して習得できるからです。
代表的なツールであり手をつけやすいのが、自宅で学習できる「無料e-ラーニングL-TEMP」。
私も実際に利用し、OAスキルや英会話を学びました。
他に「テンプオープンカレッジ」も、オンラインで講師からOAスキルや語学、ビジネスマナーなどを学べます。
つまりは仕事を探す際に、「今のあなたの経験やスキルを活かすだけでなく、必要な力をつけてレベルアップしたあなたで売り込むことができる」のです。
制度を上手に活用して身に付けるスキルはテンプスタッフで派遣スタッフとして働くだけでなく、雇用形態に関係なく、何なら仕事に限らず活かせるでしょう。
個人的には仕事の紹介だけでなく、今後のスタッフの人生や仕事のためになるスキルを身に付けさせてくれるところが、他の派遣会社と大きく異なるところだと感じています。
【メリット3】大手ならではの取引き企業、待遇
テンプスタッフは業界を代表する大手企業のため、取引する(スタッフの派遣先企業)も同じく大手が多いです。
またスタッフにとっては同じ企業で同じ仕事をしていても、待遇が他の派遣会社から来るスタッフよりも良いです。
これはテンプスタッフに権威があるため、取引きしている派遣先企業から「ナメられることがない」ためと考えられます。
【メリット4】会社としてしっかりしている
テンプスタッフは組織としてしっかりしていて、良心的な会社だと感じます。
福利厚生や失業時の対応において、他社と大きな違いがあります。
失業時の対応で言うと、一つの派遣先企業で契約終了、つまり“失業状態”となった場合の話です。
通常は労働者派遣法にならって、失業保険を受給できる条件を満たしていれば、失業理由は素直に「会社都合」となります。
しかし他社の中には、会社都合にすると自社の都合が悪くなるからとの理由で、ムリやり「自己都合(スタッフ側の原因)」で失業したことにしようとするところもあります。
テンプスタッフでは、このような対応は行っていません。
行政の指導に従って正直に、会社都合による退職か自己都合での退職かを判別しています。
そのため失業した時に、少なくとも上記と同じケースによるよけいなモメ事は起こらないでしょう。
【デメリット1】担当者に当たりはずれがある
ここからは、デメリットについても触れていきます。
まずは各派遣先の企業や案件ごとにスタッフの担当者となる、営業やコーディネーターに当たりはずれがあります。
この担当者の良し悪しには、 “大きな差”がありました。
大企業ならではと言えるのですが、社員の人数が多いことでテンプスタッフの企業理念や教育が浸透し切れていないのではないかと感じています。
以下が、私が実際に接してきた中で“残念だった担当者”の例です。
- (前述の通り)派遣先企業とスタッフが顔を合わせる機会に平気で遅刻する。
- スタッフと面談の時に話したことや約束をすぐに忘れる。
- スタッフや企業側への伝達漏れや、その他凡ミスが多い。
- 就業先の契約内容や実態を把握していないにも関わらず、デタラメなことを伝えて仕事を紹介する。
- 仕事を紹介した後は、何かミスをしても自分の責任を負わない。スタッフの目線で考えていない。
良い担当者と出会えるかどうかは、ほぼ運次第と言えるでしょう。
なおテンプスタッフには、スタッフの相談窓口があります。
相談窓口は親身に話を聞いてくれるので、担当者の態度や対応に問題がある場合は、窓口に相談してみると良いでしょう。
またテンプスタッフではコーディネーターと営業担当者、内勤など一つの案件(就業先企業)に複数名で対応していることが多いので、そのいずれかの中で信頼できる人がいれば、その人に相談してみるのもおすすめです。
なおテンプスタッフで同僚として働いたことのあるスタッフの話では、スタッフが希望すれば担当者を変更してもらえると聞いたことがあります。
【デメリット2】仕事紹介のハードルが高い
インターネット上でよく見かけるのが、「テンプスタッフに登録しても、なかなか仕事を紹介してもらえない」という評判です。
テンプスタッフで仕事を紹介してもらう場合、最初に案件を探してエントリーし、テンプスタッフの社内で選考が進めばその後の職場見学(面談)へと進んでいくことになります。
確かに、多くの案件にエントリーしても、全然話が進まないことはあり得ます。
これはしっかりしている会社だからこそ、企業へ紹介するスタッフも実績や経験などが企業の求める“適した人材”を選考して決めているためでしょう。
テンプスタッフには、企業の求める様々なバックグラウンドを持つ人材が数多く集まっています。
そのため、テンプスタッフは適した人材を選んでスタッフを派遣できるほどの余裕があります。
また“企業に最適な人材を紹介しなければいけない”という責任感も強いのでしょう。
そのためスタッフが希望しても、派遣先企業の要望や仕事内容に適していなければ、紹介してもらえません。
たとえば貿易事務の仕事をしたことがないのに興味があるからとエントリーしても、仕事の紹介を受けることは厳しいでしょう。
テンプスタッフに登録して、仕事を紹介してもらうコツ3選
ここまで読んできて、テンプスタッフのことがわかってきた。
仕事紹介のハードルが高い理由もわかった。
でも、仕事を紹介してもらえないのでは困る。
派遣なら身軽に働けると思って仕事を探しているのに、正社員の転職活動みたいに難しいなら、どうすればいいの?
このように感じたのではないでしょうか?
安心してください。
この不安は、解消できます。
仕事の紹介を受けやすくする“コツ”があるからです。
コツは、主に以下の3点です。
- 登録面談の時に実績や経験を詳しく話す
- 経験を活かせる職種や未経験でも挑戦できそうな職種を探す
- スキルアップの研修やツールを活用して、自分の価値を上げる
【コツ1】登録面談の時に実績や経験を詳しく話す
テンプスタッフに登録する際に面談の機会がありますが、そこであなたの今まで積み上げてきた実績や経験を詳しく話しましょう。
テンプスタッフの社員の方は、スタッフの持つ実績や経験を深くヒアリングして掘り下げていきます。
先に述べた通り、派遣先の企業が求める“即戦力になれる人材”を企業に紹介するためです。
またスタッフに合う仕事を紹介できるよう、細かく聞き取っているという意味もあるのでしょう。
だからこそ、 “あなたのことが詳しく把握できる状態”にしておくと、紹介を受けやすくなるということ。
面談の際には、今まで経験してきた仕事や勤続年数などを時系列で話してみるのがおすすめです。
そして登録するとスタッフがログインして個人情報を保存できる「MYページ」があるため、具体的な経歴や希望条件を登録し、スキルアップしたらその都度更新しておきましょう。
【コツ2】経験を活かせる職種や未経験でも挑戦できそうな職種を探す
経験を活かせる職種や、未経験でも受け入れてもらえる職種を探すことも、仕事の紹介を受けるために大切な考え方です。
即戦力になれる人材が優先的に企業に紹介されていることは先に述べていますが、あなたの経験してきた仕事を探すことで、あなたが即戦力になれます。
またあなたが即戦力になれる仕事なら、自分で探す前に“テンプスタッフのコーディネーターから仕事のオファーをしてもらえる”こともあります。
でも、今までやってきた仕事はもうやりたくない。
そもそも、長く続いた仕事がない。
そう思ったら、 “未経験でも歓迎される仕事”にチャレンジしてみましょう。
以下の職種の中で、まだやったことのない仕事があれば、注目してみてください。
- コールセンター
- 文字入力の事務
- (通信会社などの)工事調整
まだまだ他にも、未経験で歓迎される職種はあります。
登録したら、スタッフ専用の求人サイト「ジョブチェキ」で、色々仕事を探してみましょう。
仕事の数が豊富で、今まで見たこともないような仕事も発見するはずです。
業界最大手のテンプスタッフならではの、仕事との出会いがあるでしょう。
【コツ3】スキルアップの研修やツールを活用して、自分の価値を上げる
テンプスタッフが実施しているスキルアップ支援制度やツールを活用して、あなたの価値を上げましょう。
登録するメリットでも述べましたが、テンプスタッフではスタッフのスキルアップを後押しする制度が充実しています。
そこで支援制度やツールを積極的に活用して学び、スキルを身に付けて、紹介してもらえる仕事の幅を広げることです。
スキルアップして自分の価値を高めることで、 “仕事を紹介されやすい人”になるのです。
たとえば、以下の方法があります。
- OAのスキルを身に付けて、事務の仕事に挑戦。
- 経理のスキルを身に付けて、経理の仕事に応募してみる。
スキルを身に付けることで、テンプスタッフでの仕事探しにとどまらず、他社や他の色々な立場や雇用形態で働くことも可能でしょう。
仕事探しだけでなく前向きにスキルアップを目指すことで、仕事紹介の確率を高めるだけでなく、あなたの可能性が広がるのです。
テンプスタッフに登録してから仕事の紹介を受けるまで
最後に、テンプスタッフに登録してから仕事の紹介を受けるまでの流れを以下に解説します。
1.公式サイトから無料登録
2.登録手続き
3.仕事探し
4.職場見学
5.就業開始
一つずつ、詳しい流れを見ていきましょう。
1.公式サイトから無料登録
最初に、公式サイトから無料登録を行います。
パソコンやスマートフォンから公式サイトに進み、所定の申込フォームより登録情報の入力を進めてください。
入力を完了したら、登録手続きの日程を予約をしましょう。
2.登録手続き
次は、登録手続きです。
この登録手続きを行う面談で、登録担当者と共にあなたが今まで積み上げてきた実績や経験を掘り起こします。
この登録面談の時に、担当者が深く話を聞いてくれますが、自分からも実績や希望条件などを積極的に話すという意識を持っておきましょう。
先に述べましたが、詳しく掘り下げられればその分、仕事紹介につながる可能性が高まるため。
面談を終えると、スタッフとなるための事務手続きも行います。
私が登録手続きを行った2017年時点では、手続きができる支店は決まっていました。
3.仕事探し
スタッフの登録手続きが完了すると、いよいよ仕事探しができるようになります。
「ジョブチェキ」という専用の求人サイトから探してみましょう。
登録情報をもとに、コーディネーターから連絡を受けて仕事の紹介を受けることもあります。
なお早ければ、登録面談の時に仕事の紹介をしてもらえることもあり得ます。
4.職場見学
職場見学とは、いわゆる「面接」です。
スタッフが営業担当者と一緒にエントリーした企業へ行って面談に臨みます。
通常の面接と違うのは、企業の面接担当者と会う前にテンプスタッフの営業担当者と打ち合わせをして、営業担当者と一緒に面談を受けられるところです。
面談前にアドバイスをしてくれたり、面談中もフォローしてもらえるので、面接に慣れていない場合は心強く感じるでしょう。
5.就業開始
職場見学後、エントリーして面談を行った企業から就業を依頼されたら、最終的な意思確認を経て就業手続きへ。
見送りとなった場合は、また仕事探しに戻ります。
なお他に候補となりそうな仕事があれば、コーディネーターから仕事の提案をしてもらえることもあります。
まとめ【評判は良し悪しあるが、人の感じ方次第。テンプスタッフは派遣会社というより“総合人材会社”】
ここまでテンプスタッフの評判や、私が見てきた“テンプスタッフの中身”について解説してきました。
インターネット上で語られている評判は、だいたい真実と考えられます。
スタッフが関わるテンプスタッフの社員により、感じ方が変わり、評判となります。
会社としての良し悪しを理解し、あなたの求めている派遣会社か、相性はどうかなどを検討してみると良いでしょう。
以下が、記事のまとめです。
- スタッフの語る評判はだいたい正確。スタッフが関わる担当者次第で評判が決まる。
- 派遣の仕事紹介だけでなく、個別のスキルアップ支援も充実
- 福利厚生や契約終了後の対応が良い
- 関わるコーディネーターや営業担当者により、良し悪しの差がある
- 仕事の紹介を受けるには自分の強みや経験をアピール
テンプスタッフに登録すると、無料や有料問わずスキルアップ支援制度を利用できます。
そしてスキルアップ支援制度などの環境を活用することで、一生活かせる知識やスキルを身に付けることが可能です。
個人的にテンプスタッフはただの派遣会社ではなく、「民間版ハローワーク」あるいは「総合人材サービス企業」だと感じています。
目先の仕事探しにとどまらず、働きながらスキルを身に付けて人生を変えていきたいと思えたら、テンプスタッフにスタッフ登録してみましょう。
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