就職に苦労していたところ、宅建士という資格があることを知り、魅力と可能性を感じた。
一念発起して試験に挑戦しようと決めたが、どのように勉強していけばいいかわからない。
宅建士試験に合格するための、効果的な勉強方法を知りたい。
どのような参考書や問題集で勉強すれば良いのだろう?
いい教材はあるのか。
そもそも、独学でも合格できるのか?
このような悩みを抱えていることでしょう。
そこで今回は、実際に宅建士の試験を受験して合格した経験を持つ私が、試験合格に近づくための勉強方法やおすすめの教材について解説します。
また独学とスクールそれぞれで学習することの違いについても、伝えます。
この記事を読むことで、宅建士の合格を勝ち取り、人生にさらなる彩りを加えられることになれたら幸いです。
宅建士試験の効果的な勉強方法について
宅建士試験に合格するための効果的な勉強方法ですが、ここでは主に以下の4つを取り上げます。
- 過去問を徹底して解く
- 力を入れて勉強する科目を選ぶ
- インプットとアウトプットを繰り返す
- 反復して解く
一つずつ、見ていきましょう。
過去問を徹底して解く
宅建士試験の合格に近づけるためには、過去問を徹底して解くことが重要です。
なぜなら、宅建士試験においては過去の本試験に出題された問題と同じようなテーマが繰り返し出題されているからです。
そのため、「過去問を制する者は宅建士試験を制す!」と言っても過言ではないでしょう。
過去問は、本番までに最低でも3回は繰り返して解きましょう。
同じ問題を解くことで、答えを覚えてしまうと思われるかもしれませんが、答えを覚えてしまっても問題ありません。
個人的な経験上、むしろ過去問の答えを覚えてしまうほど繰り返し解くことで、知識が定着してきます。
力を入れて勉強する科目を選ぶ
力を入れて勉強する科目を選ぶことも、効率的に勉強を進めていく上で必要な戦略となります。
試験日はあらかじめ決まっており、試験勉強に充てられる時間も有限です。
また試験科目の出題数も難易度も、科目ごとに異なります。
そのため、勉強を進めていく際には優先的に取り組む科目、最低限の取り組みにとどめる科目について意識をしておきましょう。
具体的には、出題数が多くやればやるほど成果を出しやすい「宅建業法」に最も力を入れて、「法令上の制限」や「税・その他」の順に学習量を振り分けていくと良いでしょう。
「権利関係」はいわゆる民法を学ぶこととなり、苦手とする受験生が多いものです。
出題数が多いものの、学習量がそのまま成果に出しづらい科目と言えるでしょう。
そのため、権利関係の学習には時間を割き過ぎないことが重要です。
インプットとアウトプットを繰り返す
知識を定着させやすい勉強方法として、強調しておすすめしたいのがインプットとアウトプットを繰り返すことです。
たとえば参考書を読んで全ての分野を一通り学んだら、すぐに問題集で解いてみることです。
参考書を読んで理解したつもりでも、問題を解く時にはなかなか再現できないものです。
そのため参考書を読んだ後に、すぐ問題集を解いてみる。
全然自力で解けなくても、解説を読みながら覚えていく。
これを、何度も繰り返していく。
これがインプットとアウトプットの繰り返しであり、知識を定着させる近道だと断言できます。
反復して解く
反復して解くことも、知識の定着に欠かせません。
最低でも、同じ問題集を3回は解きましょう。
だいたい3回以上解いていけば、「なんとなくわかった」から解いた問題について「できる自信が出てきた」、そして「自身が確信に変わった」という感覚に変わっていきます。
何度も同じ問題を解くことで、答えを覚えてしまっても問題ありません。
むしろ答えを覚えるほど繰り返してやりこなす頃には、確実に知識として身についているでしょう。
おすすめしたい反復学習は、昨日解いたものを最初に復習のため解いて、そのあと今日の分を解くという方法です。
また翌日には一昨日解いたものを解いてから昨日の分を解き、今日の分を解きます。
つまり、同じ内容を3日間繰り返すということです。
3日も連続して同じ問題を解くと、覚えます。
ぜひ、試してみてくださいね。
おすすめの参考書や問題集
ここでは、勉強を進めていくにあたりおすすめの参考書や問題集について紹介します。
人によって合う、合わないは分かれるはずですが、私が実際に使用してみて良かったと思う書籍を、以下にまとめました。
みんなが欲しかった!宅建士シリーズ
「みんなが欲しかった!宅建士」のシリーズがおすすめです。
みんなが欲しかった!宅建士の教科書 2023年度版/滝澤ななみ【1000円以上送料無料】
価格:3,300円(税込、送料無料) (2023/6/24時点)
参考書と問題集、12年分の過去問題集があります。
私はこのシリーズを全て購入し、このシリーズを中心に学習を進めていきました。
とにかく、わかりやすいです。
たとえば参考書では、カラーの図解がふんだんに取り入れられていて、難解な項目も吸収しやすい内容で作られています。
らくらく宅建塾シリーズ
「らくらく宅建塾シリーズ」も、お勧めしたい教材の一つです。
2023年版 「らくらく宅建塾」 (らくらく宅建塾シリーズ) [ 宅建学院 ]
価格:3,300円(税込、送料無料) (2023/6/24時点)
問題集は過去問の量が豊富で、とにかく問題を解くことで試験に慣れることができます。
宅建業法や権利関係など、テーマ別に問題集が作られています。
また「まる覚え 宅建塾」は、重要論点をまとめられた書籍です。
本のサイズもコンパクトで軽いため、通勤・通学の電車内や宿泊先などでの勉強にもおすすめです。
独学とスクールで勉強することのメリット・デメリットについて
宅建士の勉強を進めていく上で、独学でうまくいくのかスクールに通った方がいいのかと悩むこともあるでしょう。
そのため独学とスクールに通って勉強することの違いについて、メリットとデメリットを交えて解説します。
独学のメリット1. 自分のペースで勉強できる
独学のメリットの一つ目は、自分のペースで勉強できることです。
独学の場合、勉強を進める時間も場所も自分で決めることができます。
一日の中で空いている時間または一番集中しやすい時間を選んで勉強することができます。
また家では集中できないという時は、お気に入りのカフェで雰囲気を楽しみながら勉強を進めることもできるでしょう。
独学のメリット2.あまりコストがかからない
独学の場合は、あまりコストがかかりません。
試験の受験料を除けば、試験対策用の教材費くらいのものです。
あまりお金をかけずに試験対策を行いたい場合は、独学はおすすめです。
独学のデメリット1.わからないことがあっても、すぐに相談できない
独学で学習を行うデメリットは、何かわからないことがあってもすぐに相談できないことです。
独学とは当然一人で勉強を進めていくことなので、わからないことがあっても基本的には全て自分で解決しなくてはいけません。
参考書を読んでもわからないことがある場合や、勉強方法などで疑問が出てきても、気軽に質問できる人は近くにいません。
特に勉強を始めて間もない時期はわからないことだらけで、ささいなことでもすぐに確認できる環境があると便利に感じるでしょう。
独学のデメリット2.モチベーションの維持が大変
独学で勉強を進めていくと、多くの人がぶつかる壁として「モチベーションを維持すること」があります。
一人で勉強し続けていて飽きることもあれば、思うようにはかどらずに息詰まることもあるでしょう。
そのため独学を行う場合は気分転換方法などを確立しておくと良いでしょう。
スクールのメリット1.すぐに質問・相談ができる
スクールに通う場合、申し込んだ講座を担当する講師は宅建士の試験を熟知している“プロ”であることが多いはずです。
わからない論点を解消できることはもちろん、実績や経験に基づいたアドバイスや勉強方法を伝えてもらえることもあるでしょう。
もちろんスクールもまちまちで、受講生にとっての相性にもよりますが、初学者が抱きやすい不安を取り除いて安心して勉強できる利点があります。
スクールのメリット2. 一緒に頑張る仲間が見つかる
スクールに通うと、同じ目標に向かって一緒に頑張る仲間が見つかります。
仲間が見つかれば、勉強を進めていく中で壁にぶつかっても、同じ悩みを共有できたり励まし合うこともできるでしょう。
たとえそこまで親しく話をする仲間が見つからなくても、同じ教室で勉強している人を見かけるだけで、良い刺激を受けるものです。
スクールのデメリット1.受講生同士で怠けてしまう可能性もある
逆にスクールに通うデメリットであり注意点は、受講生同士で怠けてしまう可能性もあることです。
これは関わる受講生次第で、良い刺激を受けることもあれば流されてしまう危険もあるということです。
たとえばよくありがちな話が、最初は勉強の息抜きでおしゃべりをしていたら、ロクに勉強に集中することもなく延々と話し続けてしまうことが挙げられます。
これではスクールに通っていても、意味がありません。
受講生同士で親しくなったら、その人が一緒に頑張る戦友となれるのかただのお友達なのかによって付き合い方も変えていく必要があるでしょう。
環境は、とても大切です。
スクールのデメリット2.合わないスクール、講師に出会うこともある
スクール選びに失敗すると、合わないスクールや講師で勉強を進めていくというリスクもあります。
スクールのスタッフのフォローが悪い、担当する講師の講義を受けても全然理解できない、ていねいに教えてもらえないということもあり得ます。
親しくする仲間についても述べましたが、スクールに通って勉強するということは、環境に影響を受けやすいということが言えます。
まとめ
今回は、宅建士試験に挑戦する上で効果的な学習方法や良質な教材、独学とスクール通いの違いについても解説してきました。
この記事を読んだことをきっかけに、宅建士試験の良い勉強方法をつかみ、何よりも試験に合格するまでの道のりを楽しみながら試験に挑戦していただけたら、これほど嬉しいことはありません。
コメント