農業はきつい?理由を解説【農業を楽しむコツと初心者にオススメの作物】

転職

一念発起して就農し、自給自足の生活を手に入れたい。

せっかくやるなら、楽しく働きたい。

でも、農業はきついという声をたくさん聞く。

始めてから痛い思いをして後悔しないか、不安。

初心者でも始めやすい作物は何だろう?

農業に挑戦したいという熱い思いが湧いてきても、「きつい」とか「やめとけ」と言われると、足がすくんでしまいますよね。

農業には、確かにきつい面があります。

ただし、農業ならではのやりがいもあります。

私は家庭菜園レベルでさつまいもを栽培し、産直で出荷しています。

さつまいもの栽培は2年、産直での販売は1年間です。

産直では、さつまいもの他にもたけのこや梅、渋柿にゆずやだいだいなど複数の品種を販売しています。

農業に挑戦してきたことで、農業の楽しさも大変さも学んできました。

以下が、この記事を読んでわかることです。

  • 農業がきついと言われる理由がわかる
  • 農業を楽しむコツがわかる
  • 初心者でも始めやすい作物がわかる

記事を読んで挑戦することで、前向きに農業と向き合い、取り組んでいけるでしょう。

農業で働くことの実態を知った上で持ち前の情熱をぶつけて就農したい人は、最後まで読んでみてください。

農業はきつい?農業がきついと言われる理由

農業がきついと言われるのには、理由があります。

農業の仕事には、向き不向きとも関わる特徴があるからです。

農作業を行うなら、毎日空調の利いた部屋でパソコンに向かうわけではありません。

自然との共生を、受け入れる必要があります。

農業はきつい”の実態について、以下で詳しく見ていきましょう。

肉体労働

農業で農作業を行う場合、肉体労働はつきものです。

農作業は、外で体を動かして行うからです。

  • 腰をかがめて、苗を植える。
  • 作物の近くに雑草が生えてきたら、草むしり。
  • 力を入れて作物を引き抜く、収穫作業。

などなど。

また収穫した作物を持ち運ぶ際は、なかなかの力仕事となります。

腰などを痛めないよう、ケアしていく必要があるでしょう。

肉体労働が苦手、または抵抗があると、農業はきついものになります。

天候に左右される

天候に直接影響を受けることも、農業をやる上では覚悟しなくてはいけません。

ハウスで育てたり屋内で貯蔵する場合を除き、作物は基本的に外で育てるためです。

台風による豪雨や強風、夏の猛暑や冬の積雪で作物が傷んでしまうことがあります。

「せっかく作ったのに、台無しだ!」と言いたくなるのではないでしょうか?

たくさん作れば作るほど、そう感じるでしょう。

初期投資が必要

「よし!これからは農業だ!」と思ってから、「でも、どうしようかな・・・」と迷うきっかけになるのが、農業をやるためにかかる初期投資でしょう。

作物を作るために、まずは農地が必要です。

農地を借りるためには、農地を買うか借りることになります。

作物を育てるためには、それぞれの苗が必要です。

苗を買うお金もかかります。

土地が広く、大きく栽培するならトラクターなどの機械も用意する必要があるでしょう。

特にこの機械を購入する費用に悩まされるのではないでしょうか?

「大金を払って農業をやる気にはなれないなぁ」と言う場合は、機械のリースを利用するなり補助金を活用して機械を購入する方法を検討してみると良いでしょう。

農業を楽しむコツ3選

農業がきつそうなのがわかってきて、始めようか迷ってきた。

このように感じているでしょうか?

確かに何も知らず“いきなり本格的に始める”と、「農業はきつい」と感じるでしょう。

そこで、まずはリスクを小さくして試してみることがおすすめです。

楽しむ”ことを意識して、無理のない範囲で。

農業を楽しむには、コツがあります。

紹介したいのが、主に以下の3つです。

  • まずは小さく始める
  • 育てる作物の成長を観察する
  • 収穫した作物を産直で売ってみる

まずは小さく始める

最初は小さく、いわゆる“ベビーステップ”で始めてみることがおすすめです。

狭い農地面積の範囲で小さく始めれば、「たくさん作らなければ」というプレッシャーも感じにくいからです。

雑草を処理する労力も、ほとんど必要としません。

苗も少量で済むため、種苗費も抑えられます。

また機械を買わなくて済むことでコストも小さく、リスクも小さくなります。

たとえば週末農業として、家の庭やベランダに鉢を利用してやってみると良いでしょう。

育てる作物の成長を観察する

作物の成長を観察するのが日課になると、土いじりをするのが楽しくなってきます。

子育てのように、自分が心を込めて世話をして大きく育ってくれるのは嬉しいものだからです。

人と同じように、早咲きの花もあれば遅咲きの花もあります。

同じさつまいもでも、苗を植えて順調に育つこともあれば、こまめなケアをしてあげないと枯れてしまうこともあります。

このように、私にとって生き物とのふれあいは癒しにもなり、「農業っていいな」とますます感じるきっかけになりました。

収穫した作物を産直で売ってみる

作物が無事に実り、収穫できたら、産直で売ってみましょう。

たとえば農協の場合、農協の産直を運営している店長さんに希望を伝えると、話を進めてくれます。

必ずしも販売許可が下りるわけではないはずですが、声をかけてみると良いでしょう。

私が産直に希望を伝えた時は家庭菜園レベルの小規模で作った少量の農作物でしたが、販売許可をいただきました。

そして実際に販売許可が下りて出荷して、たとえ一つでも買ってもらえたら嬉しいものです。

少額とは言え、収入を得られます。

自分の作ったものを買ってもらえた”ことが嬉しいですし、やりがいも感じて楽しくなります。

ますますモチベーションが上がります。

初心者におすすめの作物3選

確かに少しずつ農業に慣らしていくなら、始めるためのハードルは高くない。

でも、何の作物から始めよう?

せっかく始めるなら、途中で挫折したくない。

素人でも挑戦しやすい作物はあるのかな?

このような疑問を持っているのではないでしょうか?

作物によって、作る上での難易度は異なります。

ほとんど手をかけずに育てられる作物もあります。

初心者でも挑戦しやすい作物から始めれば、挫折を避けながら楽しく続けていけるのでは?

ここでは、初心者におすすめしたい作物を3つ紹介します。

  • さつまいも
  • じゃがいも
  • ミニトマト

参考にしてみてください。

さつまいも

さつまいもは、最初にとりかかるのにもってこいの作物です。

緻密な作業もなく、苗も安いです。

最初に植えたら、基本的に収穫まで様子を見て育つのを待つだけからです。

※収穫するまでに、つる返しという作業は必要。

さつまいもの代表的な品種は、紅はるかや紅あずま、シルクスイートなどです。

じゃがいも

さつまいもを育てられたら、次に試してみたいのがじゃがいもです。

さつまいもと同じ根菜類で、それほど手間暇をかけずに作れます。

ホームセンターなどで栽培用のタネイモを買って、草木灰などをまぶして植えます。

小さく始める場合、他の仕事との“兼業”という形で新規就農したいと考えるのではないでしょうか?

兼業で始めるのであれば、農作業にかけられる時間も限られるため、手間のかからない作物だとムリなく取り組んでいけるでしょう。

じゃがいもの代表的な品種は男爵、キタアカリ、メークインなどです。

ミニトマト

果菜類のミニトマトも、おすすめできます。

こまめに水やりをしなくてもよく、大玉トマトよりも作りやすいからです。

桜の咲くころに種をまき、真夏に収穫するため、栽培のタイミングを図りやすいですね。

おすすめの品種はキャロルロゼ、鉢栽培専用のレジナ、アイコなどです。

まとめ【農業をいきなり本気でやるときつくなる。まずは小さくコツコツやってみよう】

今まで農業とは無縁の生活を送ってきたことで、農業独特のきつさに不安を感じることもあるでしょう。

確かに、いきなり本格的な“農業従事者”になると、慣れるまでは大変な道のりが待っているでしょう。

ただし少しずつ慣らして、少しずつハードルを上げていけばいいのです。

最初は、みんな素人です。

記事のまとめ

  • 肉体労働や自然との共生に慣れないときつい
  • 始めは楽しく少しずつやってみるのがおすすめ
  • 初心者でも手をつけやすい作物がある

農業にはきつい面もありますが、農業ならではの楽しさ、快適に働けるやりがいもあります。

毎日満員電車に揺られることもありません。

わずらわしい人間関係に悩むことも、少ないでしょう。

何より、自分の育てた作物が大きく実らせて成長していく過程を見るのは、楽しいものです。

さあ、自給自足の農業ライフを試してみましょう。

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